タビシタカラダ

左耳たぶの後ろのくぼみから風が吹き込んでくる。吹き込んできた風は後頭部を一回りして右肩の方へ抜けていく。

そこから始まった旅。

時間にすれば数十秒。

あっという間。でもとても長い。

目を凝らして見れば、目の前の景色は一層鮮やかになってくる。

すべてをカラダに焼き付けたい。