うちとそとが同じ力で押し合っている。
弱くもないし、強くもない。
全身の骨は肉の中に浮かんでいる。
たまごから生えたしっぽはピンと真っ直ぐになったり、ふわりぐにゃりと、いろいろな動きをする。
たまごの傾きとしっぽの動き。
肉の水をかき回す。そこで生まれた振動は体の骨を震わせる。
種から伸びる根っこのように足は大地を押して
真っ直ぐ伸びる芽のように手は空気の先をつかもうとする。
肩の力は下へ下へと降りていく。しっかり目でとらえる。
丸太を抱きかかえるように、背中は一番広くなる。
うちもそとも同じになる。