コツっと。

どうなるかとか、どうしたらいいのかとか、いろいろいろいろ考えて、床にどろーっと落ちてしまったものを、これは一体どうすればいいのかとずっと見ていました。

 

方法1 さっと拭き取って捨てる。

方法2 そのまま干からびるまで置いておく。

方法3 恐る恐る匂ってみる。

方法4 そのまま見続ける。

 

匂うとさらにそれは、どろどろが増し、拭き取ることも、地面に染み込むこともできなくて、見続けるしかできなくて、でも見ているだけだとさらに匂いが増してくる。

考えて考えて考えて考えてもうだめだと思ったら、動かないはずのそれが動いて見えた。

動くんだ。

 

体の中でコツっと音がした。

いつも同じ場所にあるものがクルッと回ってまたそこに落ち着いた。

これしかない。夢も希望も全部外して、見渡してみる。

あったあった。ちゃんとある。

これでいいんじゃないかと思う。

そう思ったら、息をしていることや、お腹の中がぐるぐる動いていることに気がついた。

好きを大切に。それしかできない。

そのことをずっと。