ポテトチップス

今でも無性に食べたくなる。ポテトチップスのどこにそんなに惹かれてしまうのか。

「子供の頃から好きなんです。」と言えば、「そうなんだね」で終わりそうな話題。

味が好きなのかなと思う。うすしお味。

油と塩の関係。フライドポテトもそう。そうだ、フライドポテトも好き。

じゃあ、塩味の芋が好きなのかなと思う。粉ふきにしたじゃがいもに塩をかけて食べる。嫌いじゃない。だけどポテトチップと比べると、何か違うなぁとなってしまう。粉ふき芋は粉ふき芋で、ポテトチップスじゃない。

じゃあ、食感かな。あのパリッとした感じ。うん、これは大きなウエイトを占めている。

薄くてパリパリしたのも好きだし、厚めでカリカリッとした食感のものも好き。

塩味でパリパリ、カリカリしたものが好き。

同じようなものは他にあるかなぁ。おかきとかお煎餅とか。でもあれはちょっと食感が違う。パリパリ、カリカリっとするのはやっぱりポテトチップス。同じ形に成形されたタイプじゃなくて、お芋を薄く薄く切ったやつ。やっぱりあれが好きだ。

 

初めて食べたのはいつかなと思い返す。記憶をたどってたどっていくと、3歳ぐらいまではやすやすと遡れる。曾祖母の手を引かれ、祖父母宅の隣の商店に買いに行っていた。子供の頃、おやつはいつもポテトチップスというわけでは決してなかった。むしろあまり食べていなかった気もする。でも、子供の頃から食べていた好きなおやつと聞かれたらポテトチップスは一位になるのではないだろうか。

 

大人になって食べるポテトチップスは食べるとなぜか落ち着く。

それはきっと、パリパリ、カリカリ、音と記憶を一緒に食べているからなんじゃないかと、つまんで食べる時を想像しながら、こんなことを書いている。