ことば片し

1日、声を発さずに過ごしてみる。

音楽もかけず、ラジオもかけずに周りから聞こえてくる音に耳を傾ける。

静かすぎると感じていた家の周りは、耳を傾ければ階段を上り下りする足音。ご近所さんの話声。楽しそうに話す子供の声。車の音。電車の音。風の音。色々聞こえて賑やかだった。

 

部屋の中の細々とした部分を片付けて、いつか読もうと思っていた本を広げてみて、ことばをからだに入れていく。

からだの中のことばが散らかっていることに気づく。

言いたい、伝えたい、たい、たいと思ってばかり。

相手を気遣うことや想うこと。

からだの中のことばがどれほど散らかっているのかわかる。

部屋や本棚や引き出しを片付けるように、からだの中のことばも片付けていかないとと思う。

 

というわけで、気づけば1年以上も更新していなかったブログを更新。

ここでことばの片付けを。

ことばを選んで、書いて、伝える、届ける。その前のことを。

 

今日1日、ことばを発しない中で、たくさん話をした。

色々なことを思い出した。

お米を研ぎながら、ひいお婆ちゃんがお米を研いでいた時の姿を。

ご飯を頬張りながら、お米を育ててくれていたお爺ちゃんの顔を。

お昼ご飯を作りながら、いつも食べていたオムライスには玉ねぎとウインナーを入っていたことを。

 

部屋の片付けをしながら、いろんなことを思い出し、あるべきものはそうあるべきで、替えがきくものではないということや、当たり前のように思っていたことはそうなるために必ず他の誰かの力がそこにあるということ。

一人では何もできないなと思い、感謝する。

 

穏やかな日差しを眺めれて嬉しいと感じて、ちゃんとしなくちゃと思う。

やるべきことがある。

感謝と楽しみとともにヒリヒリするきわのきわまでやり抜きたい。

 

部屋の片付けと一緒に冷蔵庫の片付けもした。

明日は野菜を買いに行こう。

ジャガイモと玉ねぎ。それに青い野菜。

フロアを拭くシートも買わなきゃ。

植木鉢の下に敷く小さなマットと枕元に置けるような小さなゴミ箱。

乾物等を入れておく小さなカゴも欲しいな。

 

よし。今日は眠ろう。