ケモノを捕らえる
「空白のケモノ」は紙に一本の線をかくことで、一体があらわれる。
書いているのか、描いているのか、どちらなんだろう。
紙の上に一本の線をくねらせていくうちに、
いつ頃からか、かいているんじゃないかもと感じるようになりました。
紙とペンを持って、ケモノが現れてくれる瞬間を待っている。
無理に探すとなかなか出てこないから、周りに溶け込むように静かに
じっと待って、目だけ光らせて、その瞬間を待っている。
そうしているとケモノはすっと姿を現し、紙の上に留まってくれる。
紙が籠でペンが網。
そんな感じ。
そっと掬って、そっとのせていく。
採集している。
採集家なんだな。と思う。
感覚を採集する。
話が、少し別のところにいきそうなので、今日はここまで。