月のさいごの月ようび 20230529

何かのはじまりと何かのおわりが交差するような「月のさいごの月ようび」。

 

これからも、ケモノとの日々は途切れることなく、様々なかたちをみせてくれる彼らへの興味は尽きることはなさそうです。

立ち止まったり、追いかけたり。探したり、放っておいたり。

 

姿が見えないものの存在に目を向けてみたら、ほんの少し世界が違って見える。

そんな感覚を皆さんと共有できたらと思います。

国立のKFまちかどホールにて、皆様のお越しをお待ちしています。

 

「月のさいごの月ようび」 

日時 5月29日(月)12:00〜18:30

会場 KFまちかどホール(東京都国立市富士見台1丁目7 第一団地1-101)

月のさいごの月ようび 20230424

何かのはじまりと何かのおわりが交差するような「月のさいごの月ようび」。

 

前回の展示から間が空きましたが、4月24日の月曜日に無事に開催することができました。

 

当日ご来場いただいた皆さまからいただいた、たくさんの言葉と気づきは、これまで考えていたこととつながったり、新しい視点へのつながったりと、たった1日で何日も旅をしたような気持ちになりました。

足をお運びいただいた皆さまに、心から感謝致します。ありがとうございました。

 

「月のさいごの月ようび」 

日時 4月24日(月)12:00〜19:30

会場 KFまちかどホール(東京都国立市富士見台1丁目7 第一団地1-101)

 

次回は5月のさいごの月ようびで。

皆さまのご来場をお待ちしております。

月のさいごの月ようび 202212

 

 

(ずっと一緒にいたケモノ)

何千年、何百年、何十年、何年、何日、何時間、何分、何秒。

そのずっと前から、そのずっと後にも、何も変わらずそこにいる。

 

見方を変える

同じものごとの360度を想像する

指揮者のように、それぞれの音を調和させる

 

見えないものを見るために

変わらずにそこにいる

 

音楽

早くなる心音と頭の中の音


月のさいごの月ようび 202210

 

 

 

 

  

その一言に、遠い先の姿を重ねる

いつかのその時のために、今を動く

 

(そこにいるケモノ)

何千年、何百年、何十年、何年、何日、何時間、何分、何秒。

そのずっと前から、そのずっと後にも、そこにいる。

 

確かにそこにいることを、主張することもなく、嘆くこともなく

ただ

そこにいる

 

日を浴びて

雨に打たれて

風に揺蕩い

 

そこの存在だけを、ただひたすらにつないでゆく

 

 

 

音楽

からだを摩る音

月のさいごの月ようび 202203

 

 

 

聞こえ続けるその声に

応えてみる

 

そういうものだと受け入れて、骨にもどる

いつか見えなくなるもの

だけど確実に残るもの

 

そうしたものに目を向け続け

からだの密度を高めてゆく

 

からだの波のささやきを

動きに変えて

姿を変える

 

 

(からだ震わせ囁くように話し続けるケモノ)

何千年、何百年、何十年、何年、何日、何時間、何分、何秒。

そのずっと前から、そのずっと後にも、小さな声で話し続ける。

 

聞かれていようが、聞かれていまいが、

届こうが、届かまいが

必要であろうが、必要でなかろうが

 

そういう考えもそこにはなく

 

からだを震わせ、収縮と膨張を繰り返し

世界をくまなく見続け、話続ける

 

 

 

音楽

Chopin24の前奏曲Op2813番嬰ヘ長調Lento



月のさいごの月ようび 202202

 

 

 

ぽっかり欠けたその場所。

欠けたところに流れてゆく風邪をじっと眺める。

 

遠くを見ているようで、近くしか見えていないこと

たくさんの声に囲まれながら、聞きたいことを選びとる耳

目まぐるしく変化する喉の震え、忘れがちな肌の質感

そしてその逆。

 

物質の間に存在するもの。

質量を伴う思考。 

 

(流れている声を掬いつづけるケモノ)

何千年、何百年、何十年、何年、何日、何時間、何分、何秒。

そのずっと前から、そのずっと後にも、流れてくる声を皮膚で掬いとる。

 

音になる声。

音にならない声。

大きく、小さく、

怒号、喜び、悲しみ、希望

知っている言葉、知らない言葉。

 

流れている声を掬い続ける。

 

 

音楽

Nova Amor 『State Lines』



月のさいごの月ようび 202201

 

 

動きの初動は外から

動く理由は内から

 

かたちは外の存在により維持され

かたちという概念は内から生まれる

 

外の存在を証明するために内がある

内は外の存在でかたちづくられる

 

わたしは薄い膜でしかなく、内と外の循環で存在を確認する。

 

循環がうむ対流が、わたしのかたちを変えてゆく。

外と内。

みえないけれど確かにあるもの。

 

感覚から捉える世界。

言葉から得る過去。

感情を手放して、ただ膜になる。

確かに在る。そう叫ぶ声。

 

 

(生けられるようにたたずむケモノ)

何千年、何百年、何十年、何年、何日、何時間、何分、何秒。

そのずっと前から、そのずっと後にも、時間の流れの中に生けられる。

 

在るひとにとっては変わらない動きで。

在るひとにとっては見えない動きで。

 

叫ぶ声に、ささやく声に

揺れるからだ。

 

音楽

ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調Op35『葬送』



月のさいごの月ようび 202112

空白のケモノ progress.04

forest 甘森」

 

以外の声にからだをすませる


月のさいごの月ようび 202012

考えた時間。浮かんだ風景。

ケモノの質量を感じてみる。

 

空白のケモノ progress.03

「forest 2」

 

作 snkt

 

2020年はどこか場所を借りてということが、なかなかできず。

じっくり座って考えるのもいいかなと、いて当たり前に思っていたケモノたちについて

いろいろと考えていました。

「空白のケモノ」とはなんなんだろうという答えは出てこなかったけれど

考えれば考えるほど、思えば思うほど愛着はわいてくる、そんな存在でした。

 

長い旅になりそうですが、少しずつ進めていきたいと思います。

また来年。どこかで会える日を。

 

 

 


月のさいごの月ようび 202011

20201227

空白のケモノとは、なんなんだろう。自分のからだが自分の所有物ではなくなって、小さな何かの集合体でそれぞれが自らの意思で動いているとしたら。私を形作っているものは、私ではなく私以外のものやことなんじゃないかと気づいたら、いろんなことが繋がっていく気がした。

ケモノの住処へ。こちらから会いにゆく。

20201226

見えない、会えない、触れない。だから、動いて、喋って、呼吸をする。吸って吐いて、過去を取り込み、未来を想像する。

膨らんで萎んでを繰り返し。過去と未来が通り抜ける隙間を広げていく。

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一歩ずつ、近づいて。確認してゆく。そこにいるということはわかっている。

怖がらずに、あいにゆく。

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会いたいと声にだし、動かなければ、会えないもの。

動きの源はお腹の奥に。

20201223

そしてもう一度、しっかり周りを見渡してみる。

20201222

見えない命がたくさん宿っている。ケモノはそれを知っている。

おーいと呼びかけても返事が聞こえない。聞こえない返事は、きっと、変われ。と言っている。

 

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世界をひっくり返す。しんとした場所でしっかりと歩みを進める。内を外へ。

 

20201220

 

 

20201219

 

 

20201218

この世界を構成する一部であること。見える姿で見えないものを見つけてゆく。世界をからだでかき回す。

状態を見ながら、埋め尽くしているものが何なのか。全身で確かめる。見えないものを見つけにゆく、私のからだ。

20201217

見えているものから見えていないものを思い浮かべる。実際の時間よりも長い時間がそこにはあること。

様々な時間とその隙間。見えないものの隙間が見える。

20201216

 

(すっかり忘れていることに翌日コーヒーを飲みながら思い出す。)

20201215

時間の密度が濃いからだがこの森では方位磁石の役目を果たす。そのものの単体の時間とそのものをとりまく複数の時間。時間の幅を広げたり縮めたりしながら、一呼吸一呼吸、からだの音をかえてゆく。からだの音は変わる。それを目の当たりにした瞬間。

20201214

騒めきの音もいいじゃない。どうにもならなくなる前に、どうしたいのかに耳を傾ける。聞こうとすれば聞こえてくる。聞き取れなくても聞き取れてくる。

忘れない。忘れない。そこに貼り付けておくみたいに何度も重ねて置いていく。重ねたあとが深さをます。

20201213

頭の中だけでは、怖さが勝ってくる。怖さが勝ると足元も手元も覚束なくなる。考えていなくても考えている。思っていなくても思っている。

心を落ち着ける。今、目の前で、からだのまわりで起こっていることを全身で感じる。大きく息を吸って吐いて、からだの構造を捉え直す。

20201212

怖がらずに、焦らずに。低い声で呼んでみる。とても小さい声で返事が聞こえる。いつも聞こえていることに気づくこと。

聞こえてないのは聞いてないこと。呼ばれている、呼びかえす。隠れる、見つける。楽しいかくれんぼ。

20201211

どこかで何かが崩れる音がする。シャラシャラともサリサリとも違う、けど何かが崩れた音。

音がするということは、そこにあったということ。薄く透明な存在を通り越して、全てをみていたのかもしれない。すぐそばにある大切なもの。

20201210

転写する。過去から未来を。一足先を欲張ると、流れる時間に無理が生じる。時間が歪めば、存在も歪む。

欲張らない、でもかたちをうたがう。源泉はお腹から流れだす。足を持ち上げて下ろす。流れが変わる。紙のようにパリパリになった手のひらに水が染み込む。

20201209

昨日のことばが消えていることに気づく。確かに書いた二行の文。残したかったものなのに思い出せない。

    辿る。何度も行けるように。何度も会えるように。            いきたい あいたい 忘れるいきもの。

20201208

 

 

20201207

籠もる。巣籠もり。冬籠もり。いるのはわかっているのに姿がみえない。みているだけではみえないままと、みつづけたことで気づかされる。

過ぎた時間をもったいなく思う気持ちが重さを増していく。時間の重さを感じながら、手足をぶんと振り回し、床に落ちた空白をひらう。

20201206

屋根と屋根の間の空の真ん中に一本の黒い細い電線が走っていて、その上に一羽の鳥が止まっていた。逆光で黒くなった鳥と線と空の青さを撮っておきたくて、カバンの中の携帯電話を探す。レンズをむけてフレームにおさめた瞬間、鳥は飛んですぐ近くの他所の庭の木に止まった。揺れる電線。ああ、そうか。揺れるはそこにいた記憶。

20201205

それは、大きな声だった。からだの大きさでもなく、力の強さからでもない。意思のかたまりが叫ぶ声。永い時間がささやく声。

あることも、いることもわかっている。探しにいかない理由はない。出会わずにはいられない。

20201204

忘れられない線があること。その線をなぞったこと。そういう線の感覚がからだに仕舞われていること。

そのことが大切だと、知らせてくれる過去があること。うつわを愛でる。主観と客観。

20201203

二つの速度は同じでなければならないのか。一つ一つに呼びかけてみる。一つ一つに耳を傾けてみる。

声を低くして、一呼吸おいて、話はじめる。ことばの速度を超えないように、からだの速度に遅れないように。

20201202

集合体であり、個でもある。必要なのは私ではなく、あなたであるということ。探すのは自分ではなく、あなたを探す。私を動かすのではなく、私でないものを動かす。

森の中の森。その森の中の森。いくつもの重なる森。その境界を旅してゆく。

20201201

電車に揺られながら、窓の外を眺める。何が見えるというわけではないけれど、光と影と音が線になって目の前を流れていく。周りの気配に全身を澄ましてみる。

見えているもの以外のものを想像してみる。みえている世界とみえていない世界。硬いリンゴをかじってたどり着く、蜜と種。

20201130

動くと動くもの、なーんだ?

もしその存在を知らなければ、自分のことも知らずにいたのだ思う。繰り返し繰り返しの問いを、少しずつかたちにしていく。

334日を振り返り振り返り。


月のさいごの月ようび 201912

 

12月、月のさいごの月ようび。

 

明日が大晦日で明後日は新年という1日に、足をお運びいただきありがとうございました。

 

 

200匹のケモノたち。

きてくれた人にいろんな言葉をかけてもらえて、良かったです。

もっと動かしてやりたいなぁと。

 

 

ケモノたちを眺めてくれる人たちの背中を見ながら、そんなことを思いました。

 

 

お立ち会いいただいた皆さまに、心から感謝いたします。

 

初めて尽くしの「forest」は、想像と違っていて、すべてを一度では歩ききれるものではなかったです。

見届けて下さった皆さま、本当にありがとうございます。

もっと深いところへ、また皆さまと一緒に行きたいと思います。

 

 

月のさいごの月ようび

 

また来年もどこかで開催したいと思います。

 

ケモノたちもありがとう。

 

皆さま、そしてケモノ達、来年もよろしくお願いいたします。

 

12月

 

今年さいごの月ようび。

 

 

 

日時 2019年12月30日(月)

 

 展示「空白のケモノ・スケッチ」

 open 13時〜(close 20時)

 

 (関連企画)

 Dance performance 空白のケモノ progress.02

 「forest」

 19時〜

(約40分を予定)

 

会場 KFまちかどホール

(東京都国立市富士見台1-7-1)

 

 

入場無料

 

 

絵と出演 田中麻美

 

企画・主催 Snkt


月のさいごの月ようび 201909

 

9月のさいごの月ようび

一緒に描いてくれたこと。

ケモノたちの前で、いろいろな話をしてくれたこと。

鳥、化石、蝶々、細胞、菌類。色々な言葉が聞けたこと。

近くにある美味しいお店を教えていただいたり、人生のアドバイスをいただいたり。

 

 

バナナをいただいたり。

(とても美味しかった。)

 

遠くでピアノを弾いていてくれた人。

勝手に一緒に踊らせてもらいました。

 

見に来ようと立ち寄ってくれた方。

通りすがりにお会いできた方。

気にかけて声を聞かせてくれた方。

応援してくれた方。

 

皆さまのおかげでまた一つかたちになりました。

 

「月のさいごの月ようび」

 

また開催したいと思います。

 

 

皆さま、本当にありがとうございます。感謝。

 

 

 

 

 

そして、

100匹の「空白のケモノ」たちも、ありがとう。

 

「月のさいごの月ようび」

会期 2019年9月30日(月)14:00〜20:00
   絵の時間  14:00〜20:00
   即興の時間 14:00 / 15:00 / 16:00 / 17:00 / 18:00 / 19:00 /20:00(各回20分程度)

会場 KFまちかどホール(東京都国立市富士見台1-7-1)

入場無料

 

絵 / 踊り 田中麻美

 

企画・主催 Snkt